洗面トイレ浴室の鏡まわり
andrea記
住友家俣野(別)邸の洗面トイレ浴室の洗面台は前回いろいろ眺め廻しましたが、今回は鏡に着目です。
鏡は、ちょっと奥まった壁に取付けられていて、顔から離れてしまうのを嫌ったのでしょうか、壁に比べて手前の位置に浮かして取付けられています。
鏡の裏は、なにもありません。
一方、壁のくぼみの両側には隠れるように棚が仕込まれています。
化粧品や洗面に必要なあれこれが隠れるように置かれていたと推測できます。
私たちの住宅でも、洗面所は、クシ、歯ブラシやひげ剃り道具、それに化粧品のボトルの形や色の雑多な集合になってしまいがちです。
設計者は色と形の反乱を嫌ったのでしょうか。
白一色の色彩を排除したストイックな空間は、たんに昔の洋館というだけでない気がします。
古色蒼然ながらも見る者に沈思をいざなう、というのは優れた空間の証かもしれません。
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