「キレ」が有る。ビールだけではない、建築にもアル!
andrea記
住友家の俣野(別)邸。玄関に続く廊下、吹抜け廻りの内装仕上げはルスティックな(田舎風)タッチの漆喰です。

この写真は、玄関ドアを入って、客の応対用の土間(実際はパーケットフロアブロック敷き)だけで止められないで、幸せにもこのお宅の核心部まであなたが導き入れられたなら最初に見るであろう風景です。
なんとなく漆喰が、いなか風でありながらも「キレ」を感じる。木と漆喰だけで出来た空間に、スパイスと言うか、ピリッとしたところが有るように感じません?
そこで、階段を仔細に眺めてみると、蹴込み板(けこみいた)という部材、足の乗る板と直角のタテ板が手前の漆喰と出会う所で、ピンとしたエッジでおさまっている。

ここは、壁から漆喰がぐるりと蹴込みに回っていって全部が漆喰だったら「ニブイ」納まりになっていたでしょう。蹴込み部の漆喰はすぐに汚れただろうし、出隅のコーナーは漆喰にとって鬼門なので、すぐに欠けが出たでしょう。
逆に蹴込み板を漆喰の壁まで伸ばしたら、ハーフティンバー風のしつこいデザインになっていたでしょう。
で!どういう風になっているのかって?
蹴込み板の端部を45度のエッジにカットして、漆喰をエッジの先端まで塗り込んだんです。
この結果、木材の木口(こぐち。材の長辺方向にたいし直角に切った切り口)を見せてしまうという無様な治まりを回避でき、同時に空間自体に「キレ」を演出できたんでしょう。
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