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2008年1月31日 (木)

「キレ」が有る。ビールだけではない、建築にもアル!

andrea記
住友家の俣野(別)邸。玄関に続く廊下、吹抜け廻りの内装仕上げはルスティックな(田舎風)タッチの漆喰です。

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この写真は、玄関ドアを入って、客の応対用の土間(実際はパーケットフロアブロック敷き)だけで止められないで、幸せにもこのお宅の核心部まであなたが導き入れられたなら最初に見るであろう風景です。
なんとなく漆喰が、いなか風でありながらも「キレ」を感じる。木と漆喰だけで出来た空間に、スパイスと言うか、ピリッとしたところが有るように感じません?

そこで、階段を仔細に眺めてみると、蹴込み板(けこみいた)という部材、足の乗る板と直角のタテ板が手前の漆喰と出会う所で、ピンとしたエッジでおさまっている。

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ここは、壁から漆喰がぐるりと蹴込みに回っていって全部が漆喰だったら「ニブイ」納まりになっていたでしょう。蹴込み部の漆喰はすぐに汚れただろうし、出隅のコーナーは漆喰にとって鬼門なので、すぐに欠けが出たでしょう。
逆に蹴込み板を漆喰の壁まで伸ばしたら、ハーフティンバー風のしつこいデザインになっていたでしょう。

で!どういう風になっているのかって?
蹴込み板の端部を45度のエッジにカットして、漆喰をエッジの先端まで塗り込んだんです。
この結果、木材の木口(こぐち。材の長辺方向にたいし直角に切った切り口)を見せてしまうという無様な治まりを回避でき、同時に空間自体に「キレ」を演出できたんでしょう。

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2008年1月30日 (水)

いっけん単純に見えるけど、むずかしい

andrea記
またまた住友家の俣野(別)邸の話です。

今回は、俣野(別)邸の食堂に来ました。
大テーブルの床に敷かれたカーペットの模様に着目あれ!

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渦巻きです。鳴門の渦巻きは関係無いでしょう。

ちなみに、鳴門の渦巻きは右左のどっち巻きだかご存知ですか。
答えは、潮の状況で左右どちら巻きもあり得るのです。
このカーペットの場合は「右」に巻いています。

鳴門出身の人間に聞いたら、自信持って「左巻き」と答えていました。
渦潮の観光案内のポスターを見ても、両方の場合が写っているので本当です。

ところで、カーペットの渦巻き。これは縦糸と横糸で模様を作るカーペットとしては、かなりむずかしい図案なのではないでしょうか。
平面の布に渦巻きを筆で書くのは単純な作業ですが、縦横の糸で作り出すのは、考えただけでもむずかしそうです。

そんな、いっけん易しそうな図柄にさりげなく技術を示す。これがほんとの豊かさかもしれません。
単純に シンプル イズ ベスト でないところが、にくいです。
建物に人が住まなくなって10年ほど経っていますが、痛んでないところをみると材質も良いものなんでしょう。

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2008年1月29日 (火)

親密さの度合い

andrea記
また、住友家の俣野(別)邸です。(受けたかな?)

2階の展望ラウンジの付け根の所にあるちょっとしたコーナーです。

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この造り付けソファーの親密感は何だ?
大人2人が座った時を想像すると、、、。
男が二人。アッ!気持ち悪い。どんな話をするのか?商売の話なんてあり得ない親密さを演出する「近しさ」がありありだ。
女が二人。ヒソヒソ、クスクス、なのよォ〜イヤ〜〜ネ〜〜!お互いの肩をポンだなんて。これはありうる。
女性用の小空間。フランス語でブドゥアール。日本語では???無い。
言葉が無いというのは、つまりそういう概念が無いという事なのだけれど、建築の形や、たたずまい、しつらえって言うものは、使用方法などの張り紙が無くたって、何となく使いこなしてしまうもの。
ジェームズ・J・ギブソンの言うアフォーダンスです。もっとも、建築という様々な材料が自分自身を語っている場、力学的な場では一瞬一瞬が意味の場を形成する、だから建築は芸術で、、、、。むずかしい事言うと嫌われるからやめときましょう。

ですから、純血種の日本人だってフランスの女性のようにおしゃべりルームとして活用したのでしょうと言う事を言いたかったのです。


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2008年1月28日 (月)

住友俣野(別)邸の防犯格子

andrea記
前回同様、住友家の俣野(別)邸です。
今回は、玄関アプローチ横の縦長窓の防犯格子。まずは見てください。

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普通なら長方形の枠の中に斜めの格子を組んで防犯格子とするべき所、枠無しの斜め格子と来ました。
斜めの格子組子の末端部を見ると斜めに切られていて、そこには無い長方形の枠を想起させます。
不在の可視化!
組子の端部を直角に切ったら、なんかドン臭いデザインになってしまうところ、僅かな工夫で回避されています。

と、さらに仔細に眺めると左の窓の格子に眼がいきませんか?
長辺方向の切り残しの腕の長さが、右と左で違っている。
その窓の右の窓や、少し奥の壁に着いている防犯格子は左右の腕の長さは対称です。
厳密に見ると、左の格子の上部の短辺部分の小さな三角形部分の腕の長さも、ほかの格子に比べて短めになってしまっている。

なんで、こんな間違いが起きたんだろう?
でも、気がつかなければイイカ?


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2008年1月25日 (金)

旧住友家俣野(別)邸

andrea記
横浜市の戸塚区にある旧住友家の俣野(別)邸に用事があって行ってきました。
国の指定重要文化財の俣野(別)邸は、戸塚区の俣野の地名をとって俣野邸とも呼ばれるので、旧住友家の住まいだったようには思えないネーミングですが、今後整備されて公開される予定だそうです。
(現時点では非公開です)

この建物は、現在の株式会社佐藤秀の創立者佐藤秀三の設計施工で昭和14年に完成し、10年ほど前まで住友家で住まわれていました。

この建物でもっとも有名なのが2階の展望リビングです。
外観写真の右側の壁がカーブしているあたりです。

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内部は家具が撤去されて往時の写真とは印象が違いますが、円形の空間と天井の円形の折り上げは昔のまま。
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今回、建物の中に入って気がついたのですが、富士山をのぞむ窓がサッシ(スチール製)もガラスも円形だったことには驚きました。開け閉めはしなかったけれど、つい最近までちゃんと作動していたみたいです。
ガラスはさすが、当時の技術でしょうか、体を動かしてみるといくぶん富士山が歪んで見える。
それと、ガラスの反射で室内の様子や自分の姿が縦縞に写ってウットうしい事にも気がつきました。

よく客船やクルーザーの操縦席のフロントガラスが、リーゼント風というか、つんのめりというか、前方に傾いていますが、これは雨の影響を受けにくくするだけでなく、ガラスの反射無しに視界を明瞭にする決定的なテクニックなのかもしれません。


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2008年1月21日 (月)

大テーブル 完成

andrea記
テーブル枠、取り外しました。

さっそく、おがくずなどを整理して、機器類を配置しました。

杉材のにおいがします。厚さ4センチはききますね。

塗料は、木の呼吸を止めるので、塗りません。

後ほど、蜜ろうを自分で塗ります。それも表面だけ。(蜜ろうはお値段はるんだよね)

と、思っていても幅1.2メートル 長さ2.4メートルだから面積は?

電卓電卓!ア、2.88平方メートルっと。これはさらに1.65で割って、畳の大きさの1.75枚分。

木口の部分が有るので、ほとんどたたみ2枚、一坪ですね。考えただけで腕の筋肉が引きつってます。

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事務所に杉の大テーブルが来た

andrea記
事務所の仕事用に大テーブルを入れる予定で材木を裂いて乾燥をかけておいたのがやっと出来て組み立てる事になりました。
騒音も出るので土曜日の午前中にやってしまおう、という事で休日出勤で立ち会いました。
厚さ4センチ、幅40センチ、長さ2.4メートルの杉板3枚を継いで、幅1.2メートル長さ2.4メートルの大テーブルになります。
事務所全員がこの大テーブルで仕事をします。
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テーブルの廻りと上部に(見えないけれども下にも)角材が回っていますが、これは板の接着面を圧着し、テーブル裏の反り止め材を緊結するまで、テーブル自体を強く締め付ける役をします。

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枠の木材はテーブルの大きさより僅かに大きく造り、隙間にクサビを打ち込んでテーブル本体を廻りから締め付けます。テーブル板から見れば「拷問」ですネ。
反ったりしなければ、早めにはずしてあげるネ。

作業中は、すごい騒音でした。事務所の廻りの皆さん、ご協力ありがとうございました。
、、、で終わると考えていたら、枠の解体の時にもまた騒音が出るんでした。おがくずも。

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2008年1月16日 (水)

富岡の家 洗面脱衣クロゼット室 なんだコリャ?

andrea記
富岡の家の洗面台。どうなってるんでしょう?
実は洗面台の鏡に、後ろの脱衣棚が写っています。
洗面台と鏡の間のタイルははね水で鏡が汚くなるのを防ぐもの。
市松模様がかわいい。

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ところで、視線を右にまわすと右の壁面に脱衣棚。
新しい下着は床に置きたくない。洗面所は洗剤やボトルがいっぱいになるので、床に置きたくない。
よごれた下着は奥の洗濯機に直行します。左の奥はウォークインクロゼット。
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クロゼット棚はハンガーパイプの高さを調節しやすいように、同時に棚の高さを連動して調節できます。
棚の調節は、例のガチャガチャ金物。
クロゼットの収納は、調節可能な部分と、解放した棚(固定)にカゴを置くタイプの2パターンで構成されています。解放した棚は、中身を分かりやすくして、衣類のデッドストックを防止しますが、2枚目の写真のように向こう側からと、こちらからの、両方から使用できます。

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ウォークインクロゼットは、ほとんで廊下の両側が収納、というイメージになるほど収納量は多くなっています。
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2008年1月15日 (火)

牛久沼 夕暮れ 成人の日

andrea記
所用で、茨城県の牛久に行ってきました。
一仕事終わって、遅い昼食(昼を食べる時間がなかった)時
冷え込んだ成人の日の陽が沈み、月が小さく冷えきった白銀に鈍く光っています
水鳥が二羽。
寒かった。

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2008年1月11日 (金)

富岡の家 実は小さいながらも吹抜けも有るんです

andrea記
富岡の家に中庭がある事は1回前のエントリーで書いたのですが、
実は、ロフトから1階まで階段空間が有って
小さいながらも、吹抜けが有るんです。
(中庭は屋外で雨がかかり、吹抜けは屋内空間です)
結構この空間、設計者ながら気に入っています。

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写真中央、円柱の上に八角形の板が乗っていますが、これはもう一人の(一羽の)家族オカメインコちゃんの居場所です
インコちゃん、自由にはばたけ!
この円柱は階段の構造を支えるのに必要なものなのですが
今写っている階段を支えればもう用はなかったのですが
ちょっと、先まで伸ばしてインコちゃんの書斎?

階段の吹抜けの部分にはロフトの天井から5メートルの長さの提灯型の照明が下がっています。
提灯はちょうど2階のホール(読書ホールでもあり、図書館の閲覧室みたいな空間)に垂れ下がっています。
これ1灯だけをつけた宵のひとときの2階ホールと階段空間はとてもチャーミングです。
(写真では階段灯もつけています)


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2008年1月 8日 (火)

富岡の家 実は中庭があるのです

andrea記
明けましておめでとうございます。
Buon Capo d'Anno!(イタリア語)

以前から、竣工近し、完成見学会などにぎやかしい富岡の家。
今までなんにも言ってませんでしたが、実は中庭があります。吹抜け青天井の。
お風呂が、この中庭に面しています。しかもリビングダイニングも同じ中庭に面しています。

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浴室から中庭を挟んで向こう側にリビングダイニングと畳敷きの小上がりが見えます。

また、2階のホールの手洗いの有る窓から中庭を見下ろすとこんな感じ。
向かい側は書斎(ご主人の)、右は階段踊場の窓です。
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さて、入浴時の他者の視線は気になる所ですが、逆に窓を開けて入浴しても外からは絶対にのぞかれない。街中で、露天風呂気分にひたるには、誰の視線は嫌で、誰の視線ならOKという、一種の「仕分け」が必要かもしれません。

おまけ :小上がりの火灯窓のアップ

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