薬師寺西塔(新塔)と東塔(旧塔)の比較
andrea記
さて薬師寺西塔(新塔)と東塔(旧塔)のプロポーションや
デザインを比較してみよう
片や,東塔です 右側に金堂が写っています
西の新塔は一層目の裳階[もこし]部分が東旧塔より
階高が高くなっているのがわかります
間延びしていて、横架材が一本多いです
(暗くて分かりにくいけれど)
三層目の裳階[もこし]も階高がいくぶん伸びている
(横架材の相互間隔は広いのが分かる)
基壇部、石造りの基礎部分も新塔は高くなっている
結果的に新塔は背が高くなってます。
7月3日の遠景写真でも高さの差が確認できます。
あるところで,新塔の最上階屋根の傾きについて、数百年の
うちに屋根が垂れ下がって,旧塔のようになるという記事を
読みましたが、確かに,横に組まれた木組み構造は材の相互めり込みで
長い時間には、旧塔のポロポーションに近づいてくるでしょう。
しかし、塔の中心軸と先端の相輪[そうりん]や
水煙は、そんなに縮まないはずです。(材の軸方向の短縮は
横材の場合より少ない)
基壇(石の基礎)は、時間が経っても低くなりません。
時間によるプロポーションの洗練化は、あったにしても
高さ方向の「そそりたち感」や、「威圧感」は変化しないでしょう。
それにしても、旧塔の各階は出入り口が1組だけなのに
新塔は柱間(柱と柱に囲まれた部分)すべてに開口部とは、
うるさいことはなはだしい。ほんとうにうるさい
見比べれば,旧塔の柱間のしっくい壁のストイックな美しさが
よけいに引き立ってきます。
(この壁は,かつては新塔のような連子窓が有ったのですが
度重なる修復で無くなり、今のようになった)
特に,一層目の細い木組みで分割されたしっくい壁の
モンドリアン的壁のう、つ、く、し、さ!
なにもないのが、うつくしいなんて!!
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